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【雨天決行】Re-Woods ~森とあそぶ一日~ 10/19 イベント開催決定

Re-Woods森とあそぶ一日 高島市森林組合

持続可能(サスティナブル)な素材として注目を集める“木”
森と木のことをもっと知ってもらいたい もっと触れてもらいたい もっと身近に感じてもらいたい
そして…もっと木と仲良くなりたい
参加者の皆さんと一緒に森と木の可能性を実感するイベントです

【雨天の場合】
雨の場合も荒天でなければ開催予定です。
多くのワークショップや体験は屋内や屋根のある場所ですので、
ご安心してお越しください。

チェーンソー体験
丸太を伐ってみよう! 対象:小学5年生以上

林業機械実演
10:00~ / 14:00~
ハーベスタやグラップルが大活躍!

木の実クラフト
木の実や枝を使って、何ができるかな?

カンナ削り体験
元の大工さんと一緒に、木を削ってみよう!

森林公園くつきの森ワークショップ

木で染める
10:00~ / 13:00~ ※要申込み
木で染めたらどんな色、どんな模様になるかな?
《お申し込みはこちら》

朽木針畑 木童(こわっぱ)ワークショップ

※各ワークショップには体験人数に制限があります。

木工作品、薪、しいたけホダ木、菌床しいたけキットの販売

11:00 森のめぐみ市
13:00 子ども抽選会 byスンエン
◼︎先着30名(会場受付にて)
15:00 ITOGEN製材品市

木のジャングルジム
カンカンこんこん ジャングルジムを作って遊ぼう!

木のボルダリング
気分はクライマー!全身で楽しもう

TAKASHIMAモルック
オリジナルの木を使ったゲーム

触ってみよう!木のバット
高島のいろんな木で作ってみました。その違いを体感してみよう

CAFE TSUMUGU / 秋のスパイスカレー・森香るクロモジドリンク
お魚とお酒 うはる / ビワマスとニゴイの二色丼・セタシジミ味噌汁
山回堂 / 朽木産鹿肉ギョーザ
しきろいsotto kizukicoffee / 季節の植物性お菓子・自家焙煎コーヒー
白湖 / おむすび
針江のんきぃふぁーむ / みたらし団子
丸京商店 / 秋の旬菜お弁当・ドリンク
ミネモリサンチ / 山桜燻製ベーコン・かぼちゃスープほか
local food cafe / 発酵からあげ・ビルマ汁ほか

※予告なく内容が変更になる場合があります。

ACCESS

会場:高島市森林組合
滋賀県高島市朽木野尻364-2

自家用車でお越しの場合

車は朽木グラウンドに駐車してください。会場へは駐車場から直通の道を通ってお越しください。
※駐車場の台数に制限があります。満車の場合もございますのでご了承ください。

公共交通機関でお越しの場合

JR湖西線 安曇川駅より江若バス朽木線で約30分。
朽木グラウンド前でお降りいただき、朽木グラウンドを通ってお越しください。

主催 高島市森林組合
協力 (株)ITOGEN
後援 滋賀県 高島市 滋賀県教育委員会 高島市教育委員会 たかしま林業研究会 京都新聞 e-radio エフエム滋賀

組合だより第33号「森と、杣と。」を発行しました。

組合だより33号「森と、杣と。」

組合だより第33号「森と、杣と。」を発行しました。
こちらのページからご覧いただけます。

組合だより33号「森と、杣と。」

広葉樹木材を森林資源として有効に使うことにチャレンジしています

広葉樹木材を森林資源として有効に使うことにチャレンジしています

 高島市域の約53%は森林です。
 この森林のうち人工林は約44%で、その多くは建築用材などとして利用されるスギやヒノキが植林されています。
 一方で、天然林では広葉樹をはじめとして多様な生態系が形成され、琵琶湖の水源涵養や生物多様性の保全としての機能も果たしています。
 戦後の高度成長期以前には、この広葉樹林は薪や柴などの燃料、あるいは、肥料(厩肥)となるホトラヤマとして広く利用されていましたが、経済成長によりガスや石油が燃料として導入され、化学肥料が用いられるようになってからは、その役割が低下し、放置されることで荒廃し、現在は樹木の大径木化が進んでいます。
 この大径木化した広葉樹のうち、特にコナラについては森林資源として再評価し、その活用を進めています。
 直径が26cm以上の大径木については、フローリングなどの建築用材や家具用材として利用し、それ以下については、ストーブ用の薪などの燃料として、15cm以下の幹や枝についてはしいたけ原木として根強い需要があります。さらに細い枝については、焚き火用の薪としての商品化も始めています。このいずれにも利用できない部位や製材加工の工程で発生する端材については、おが粉として菌床しいたけや菌床ヒラタケ用の原料として、あるいは、製紙用チップや燃料用チップとして利用しています。
 このように、コナラに限らず、木材を森林資源として有効に使うことにより歩留りを向上させ、資源価値を高めることは、森林の所有者である組合員の利益を増すことにもなります。 高島市域の約53%は森林です。
 この森林のうち人工林は約44%で、その多くは建築用材などとして利用されるスギやヒノキが植林されています。
 一方で、天然林では広葉樹をはじめとして多様な生態系が形成され、琵琶湖の水源涵養や生物多様性の保全としての機能も果たしています。
 戦後の高度成長期以前には、この広葉樹林は薪や柴などの燃料、あるいは、肥料(厩肥)となるホトラヤマとして広く利用されていましたが、経済成長によりガスや石油が燃料として導入され、化学肥料が用いられるようになってからは、その役割が低下し、放置されることで荒廃し、現在は樹木の大径木化が進んでいます。
 この大径木化した広葉樹のうち、特にコナラについては森林資源として再評価し、その活用を進めています。
 直径が26cm以上の大径木については、フローリングなどの建築用材や家具用材として利用し、それ以下については、ストーブ用の薪などの燃料として、15cm以下の幹や枝についてはしいたけ原木として根強い需要があります。さらに細い枝については、焚き火用の薪としての商品化も始めています。このいずれにも利用できない部位や製材加工の工程で発生する端材については、おが粉として菌床しいたけや菌床ヒラタケ用の原料として、あるいは、製紙用チップや燃料用チップとして利用しています。
 このように、コナラに限らず、木材を森林資源として有効に使うことにより歩留りを向上させ、資源価値を高めることは、森林の所有者である組合員の利益を増すことにもなります。

原木しいたけ用ホダ木

コナラの原木Φ15cm以下の幹や枝は、原木シイタケ用のほだ木として利用。マキノ町などでは地場産業として原木シイタケが生産されている。

チップ(製紙用、燃料用)

しいたけ菌床用おが粉

家具や建材などの用材、燃料、シイタケほだ木などとして利用できない部位を粉砕したおが粉として利用し、今津町保坂の組合施設で菌床シイタケの培地を生産している。

薪ストーブ用の薪

コナラの原木Φ15~26cmを玉切りし、薪ストーブ用の燃料として加工販売している。高島に移住された方には薪ストーブのある暮らしを楽しむためにコナラの薪は根強い人気がある。

板材

建築用フローリング
家具用部材

大径化したコナラなどの広葉樹は建築用のフローリングなどの用材として利用できる。広葉樹を家具や建材の用材として利用することで木材としての価値を高め、森林所有者へ利益を還元できる。

コナラのΦ26cm以上の原木は家具や建材などの用材として利用している。このソファーの材料として「くつきの森」で伐採したコナラの木材を使い、岐阜県の家具メーカーで加工、組み立てた。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

組合だよりはこちらからご覧いただけます

うまくいかない仕事、林業

うまくいかない仕事、林業

森づくりに答えはない。それでも悩みながら未来へつないでいく。

林業は、木を伐って植えればそれで終わりというものではありません。
森林の状況、環境の変化、獣害、木材価格、所有者との調整、人材育成…。
林業の現場には、すぐに答えの出ない課題が数多くあります。
それでも日々悩み、考え、判断をしながら森に向き合い続けるのはなぜか。
高島市森林組合で働く職員たちの声から、その仕事の本質に迫ります。

森林整備課長 清原 猛史

 森林施業プランナーの仕事には、明確な正解がありません。目の前の森林でどのように施業が最適かは、人によって判断が分かれることも多く、日々悩みながら向き合っています。最近は後進の育成も難しさを感じています。調査の手法や知識は教えられても、「この森にどのような手入れが必要か」という判断は、一人ひとりが現場で経験を積みながら身につけていくしかないからです。正解を教えられないもどかしさがあります。その一方で、だからこそ林業の奥深さでもあると感じています。
 また、施業が完了した後も、自分の判断が本当に正しかったのか反省することがあります。所有者から「伐り過ぎではないか」「作業道の位置はこれで良かったのか」といった意見をいただくこともあり、一つの施業に対してさまざまな価値観が存在することを実感します。行政の補助制度や森林の現状など、様々な判断基準はありますが、絶対的な答えはありません。それでも仕事を続けるのは、山を託していただく所有者の思いに応えたいからです。「ありがとう」と声を掛けていただけた時には、この仕事の意義を改めて感じます。先祖代々受け継がれてきた山を次の世代へつなぐ一助となることに、大きなやりがいを感じています。

森林整備課森林施業係 技師 宮田 泰成

 森林施業係として最も悩むのは選木の作業です。主たる作業である搬出間伐では一定の間伐率基準に基づいて作業を進めますが、実際の山は斜面の状況や成立本数、枯れ木や風倒木の有無、広葉樹などの侵入状況などがそれぞれ異なり、一つとして同じ条件の森林はありません。そのため、単純な基準だけでは判断できず、「どの木を残し、どの木を伐るのか」に悩むことが少なくありません。また、所有者の山を預かって作業を行う以上、担当プランナーと選木の方向性や目標とする森林の姿について細かく情報共有しながら進めることが欠かせません。間伐の成果はすぐに見えるものではなく、十数年以上後に残した木がどのように成長するかで評価されます。だからこそ日々の社内でのコミュニケーションと現場経験を積み重ねながら、残した木が将来価値ある木へと育つという確かな判断力を身につけたいと考えています。

森林整備課森林施業係長(木材販売担当) 島本 達

 木材販売の仕事は、自然が生み出す一つとして同じもののない木材と、市場のニーズをどう結びつけるかが大きな課題です。樹種や太さ、節や曲がり、さらには伐採時期によって木材の価値は異なり、常に最適な販売先や価格を模索し続けています。所有者の大切な資産を預かる立場だからこそ、その判断に迷うことも少なくありません。
 木材を取り扱う際には、市場価格だけを追えば良いわけでもなく、所有者の思いや将来の森林像も考慮しなければなりません。複合的な判断が求められ絶対的な正解がない中で、より良い選択肢を追い続けることこそがこの仕事の醍醐味です。だからこそ、一本の木が適正に評価され、無事に買い手の手元へ届いた時には大きなやりがいを感じます。悩みながらも最善を尽くす。この姿勢を今後も継続し追求し続けたいと思います。

総務課企画管理係 主事 清水 由美子

 総務課の仕事は、現場に直接立つことは少ないものの、各種契約書作成や木材代の精算、補助金申請などを通じて林業を支える重要な役割を担っています。しかし、自然相手の現場は予定通りに進まないことも多く、日々変化する状況に合わせながら正確に事務処理を進める難しさがあります。そのため各部署との密なコミュニケーションや細かな情報収集が欠かせず、現場を見ない中で全体を支えることへの悩みも少なくありません。
 しかし、地味な裏方仕事に見えるかもしれませんが、現場、プランナー、総務とすべての仕事がつながり、一つの成果として形になった時には大きな達成感があります。未来に向けて、次世代へもつながる森を支えることが、自身の仕事への誇りとなっています。

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 林業は、自然環境や地域社会、市場経済など多くの要素が複雑に絡み合う中で成り立っており、一つの明確な正解がある仕事ではありません。
それでも天候や地形、市場の変化、所有者の思いなど、さまざまな条件の中で判断を重ねながら、一歩ずつ森づくりを進めています。立場や役割が違っても、それぞれが悩み、迷い、考えながら最適解を目指しながら森と向き合っているのです。
 未来の森を次世代へつなぐために歩みを止めない。林業とは、答えのない問いに向き合い続けながら、悩み、迷い、考え、長い時間をかけて森を育てていく仕事なのです。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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広葉樹林の更新により薪ストーブ用の薪を生産しています

 マキノ町白谷にある西武グループ所有の山林で森林整備を進めています。マツ枯れやナラ枯れの被害を受けた広葉樹林を、シイタケ原木を生産するクヌギ林へと更新する造林施業です。
 また、伐採木を利用して薪ストーブ用の薪づくりにもチャレンジしています。生産した薪は西武グループのホテルで利用される予定です。次世代に向けて更新するだけでなく、まずは「今あるものを使い切る」という、森の循環につながる取り組みです。植栽したクヌギも順調に育っており、これからの成長が楽しみです。広葉樹の価値も少しずつ見直され、森の新しい活かし方が広がっています。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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林ベニヤ舞鶴工場を見学しました

 森林所有者や市役所職員とともに京都府舞鶴市の林ベニヤ舞鶴工場を視察しました。ここは、近畿一円から原木を受け入れ、国産材使用率が90〜95%の合板を、1日あたり約900㎥生産できる大型の工場です。
 製造工程として、まず原木を蒸して、皮をむいた後に玉切りし、かつらむきの要領で1.6〜3.5ミリの単板に加工、乾燥・調板を経て、熱を加えながら圧縮して接着するまで製品化への一連の流れを見学しました。
 使用している木材はスギ40%、ヒノキ30%、その他マツ等30%で、直径や長さなどの受入規格についても解説を受け、川上の生産者として参考になる情報でした。加えて、製造時に出た木片やチップ等は自社の敷地内のバイオマス発電の燃料として使用しており、木材を無駄なく活用されていることも強く印象に残る視察でした。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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森と人をつなぐ広報へ 広報誌「森と、杣と。」が示す森林組合の新しい役割

森林組合連合会機関誌「森林組合」 No.671 2026年5月号 寄稿文 

森林と社会の距離という課題

 森林組合の代表的な仕事は、木を育てて伐ることで、主に森林を整備することにあります。しかしその仕事の多くは山の中で行われるため、社会や地域の人々にとっては見えにくく、森林や林業の現状が十分に伝わっているとは言い難い状況があります。
 森林は水源かん養や防災、生物多様性の保全など多くの機能を担い、私たちの暮らしと密接に関わり、暮らしを支える基盤であるにもかかわらず、その存在は見えにくく、結果として社会との距離が生まれていると感じています。
 この「森林と社会の距離」をどのように縮めていくのかは、これからの森林組合にとって重要な課題の一つであると考えています。

広報誌「森と、杣と。」の発行

 高島市森林組合では、これまでも「森林組合だより」を発行してきましたが、「森林と社会の距離」という課題を背景に、より多くの方に手に取っていただける広報のあり方を模索してきました。そうした中で、2023年5月号からタイトルを一新し、「森と、杣と。」としました。タイトルには、森林を物質(ハード)として捉えた「森」と、文化(ソフト)として捉えた「杣」と、森林の多面的な役割を象徴する二つの漢字を採用しています。木材という資源としての価値だけでなく、人の営みや歴史、文化と深く関わってきた存在として広い視点で森林を捉え直すことが、この広報誌の出発点となっています。本誌は年2回の発行を基本とし、森林施業の現場や林業に関わる人々の姿、地域との関わり、森林を取り巻く社会的課題などを幅広く取り上げています。単なる事業報告ではなく、森林組合の仕事の背景にある考え方や、森と人との関係を丁寧に伝えることを目的としています。

分かりやすさを重視した誌面づくり

 誌面づくりにおいて重視しているのは、「専門的な内容をいかに分かりやすく伝えるか」という点です。林業は専門用語や技術的な内容が多く、一般の方にとっては理解が難しい分野です。そのため、できるだけ簡単な言葉を用い、なるべく多くの写真を活用しながら、森林での仕事の意味や目的、背景が伝わるよう工夫しています。
 また、組合への親近感を高めるため、職員の素顔が見える記事や地域との関わりも意識的に紹介しています。特集記事やシリーズ記事といった読み物も毎号掲載し、継続的に読んでいただける誌面づくりを心がけています。
 単に情報を整理して伝えるのではなく、「なぜ山でこの作業をしているのか」「この取り組みが地域にとってどのような意味を持つのか」といった視点を重視し、日々の現場での作業一つひとつには理由があり、その積み重ねが森林の将来を形づくっているということを伝えています。背景にある判断や考え方を伝え続けることが、林業への理解を深めることにつながると考えています。

地域との関わりを広げる

 さらに近年は、森林組合の内部にとどまらない地域への広がりを意識しています。地域の清掃活動やお祭りへ積極的に参加することで住民や子どもたちと関わり、また学校教育との連携や木育活動など、森林と人とが直接関わる場を積極的に生み出し、その模様は「森と、杣と。」でも取り上げています。
 森林は長い時間をかけて育つものであり、その価値や役割を次の世代に伝えていくことが不可欠です。そのため、広報誌においても子どもや保護者といった新しい層に届くような内容を取り入れ、森林への関心を育てることを意識しています。広報は情報を伝えるだけでなく、森林と人との関係をつくる入り口でもあると考えています。

学校教育との連携で子どもたちに林業を伝える

イベント「Re-Woods」による体験型の発信

 こうした取り組みと並行して、森林と社会をつなぐ実践的な活動も展開しています。その代表的なものが2024年から始まったイベント「Re-Woods」の開催です。このイベントタイトルは、木や木材(Wood)が集まり、さまざまな価値を持つ森林(Woods)となり、それらと人との関係を再び(Re)見つめ直し、暮らしの中に森林との関わりを取り戻していって欲しいという想いを込めています。
 このイベントでは、林業機械の実演はもとより、木に触れる体験やワークショップ、トークショーや即売会などを通じて、森林の価値や魅力を伝えることを目的としています。広報誌で発信した内容を実際の体験につなげることで、「読む」だけでなく「感じる」広報へと拡張してきました。実際に木に触れ、森林や現場の空気を感じることで、言葉だけでは伝わりにくい林業の魅力や意義がより実感を伴って理解されていくと思います。誌面での広報と、リアルな体験の取り組みを一体的に進めることが、森林組合の活動に対する理解を深めるうえで重要であると考えています。

イベント「Re-Woods」を開催

林野庁長官賞受賞が示した広報の可能性

 こうした一連の取り組みが評価され、「森と、杣と。」は第58回林業関係広報コンクール(広報誌部門)において、最優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。この受賞は、誌面のデザインや構成といった表面的な部分だけでなく、森林組合が社会との関係性を見直し、地域内での新しい役割を模索してきたことに対する評価であると受け止めています。
 森林組合の広報は単なる情報発信ではなく、森林と社会との接点をつくる重要な役割を担っています。今回の受賞を通じて、その可能性と責任の大きさを改めて認識する機会となりました。

組合内部に生まれた変化

 広報誌に加え、日々のSNSでの広報活動などを継続する中で、組合内部にも変化が生まれています。現場の職員が自らの仕事を言葉にし、外に向けて伝える意識が高まりました。これまでは「見せるものではない」と考えられていた作業や判断も、広報として伝えることでその意味や価値が共有されるようになってきています。
 また、こうした意識の変化に伴い地域の方々や子どものほか、公共建築物や木造施設の建設に伴う林業現場見学の受け入れなどにも柔軟に対応できるようになり、外部に開かれた組織へと変化しつつあります。広報誌を通して地域の方々から声をかけられる機会も増え、森林組合の活動に対する理解が徐々に広がっていることを実感しています。広報は外に向けた取り組みであると同時に、組織の内側を変える力も持っているといえます。

森林を取り巻く課題と広報の役割

 一方で、森林を取り巻く課題は依然として多く存在しています。森林所有者の高齢化や不在村化、担い手不足や獣害による再造林の難しさなど、山積した課題は複雑化し、森林組合だけで解決できる範囲を超えつつあります。こうした課題は森林組合だけではなく、行政や地域、社会全体で向き合う必要があります。森林組合は山の中の仕事で完結する存在ではなく、地域や社会の中で中核的なハブとしての役割を果たしていく存在へと変化しているのではないでしょうか。
 「森と、杣と。」は、その関係性をつくるための一つの手段です。森林の現場で起きていることを丁寧に伝えることで、これまで見えにくかった森林の現状や役割、課題を共有し、森林と人との距離を少しずつ縮めていく。広報はそのための基盤となるものであり、関係者の理解をつなぐ役割を担っているのです。

森林と社会をつなぐ存在として

 森林組合は山の中だけの存在ではなく、地域や社会とともにある存在です。森づくりは山の中だけで完結するものではなく、多くの人の関わりによって支えられています。その関係を可視化し、地域社会で共有していくことが、これからの森林組合に求められる新しい役割であると考えています。
 今後も広報を通じて森林と社会をつなぎ、森林組合の存在価値を模索し続けます。

森林組合が山と地域社会をつなぐ
(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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重要インフラ施設周辺整備事業を終えて

主要インフラとなっている道路沿いの森林を伐採し倒木を未然に防ぐことにより安心・安全な市民生活の確保を図る

 平成29、30年度の度重なる台風被害による倒木などにより、朽木地域をはじめ市内各地で、重要なインフラである主要な道路が封鎖されるなど市民生活に甚大な影響が発生しました。高島市では森林整備施策の一環として令和2年度から令和7年度まで6年間、重要インフラ施設周辺整備事業(予防伐採による林相転換)を実施され、安心・安全な市民生活の確保に努められました。
 当組合では、令和2年度から令和7年度にかけて高島市より本事業を受託し、延べ約10haを伐採、その後、中低木の広葉樹林への転換に向け、植栽を実施しました。
 重要インフラ施設周辺整備事業とは、倒木による道路の通行障害、架線(電線・電話線・光ファイバー線)の切断による停電や通信障害といった被害を未然に防止するため、計画的に道路や電線周辺の高木を伐採、中低木の広葉樹へ植え替えるものです。第一弾として、朽木能家、雲洞谷、麻生地先において重点的に実施されました。
 これまで台風が来るたびに倒木が発生し、生活に支障が及んでいた各地域の方からは、「この事業の実施により、倒木による停電等の被害が減ったことを明らかに実感出来る」と嬉しい感想をいただいています。また、これまで倒木発生のたびに復旧作業の為に緊急出動されていた関西電力の方からも、「実施前と比べ、出動回数が減った」「他の地域でも実施して欲しい」とコメントをいただいています。
 今回の事業で対応した箇所は市内においてごく一部であり、まだまだ倒木発生の可能性がある地域は存在します。この倒木による道路の通行障害、架線への被害による停電や通信障害を防止するための行政による予防伐採について、「地域課題を解決する社会的な貢献」として、当組合の経験や技術を生かしていきたいと考えています。
 写真は、朽木能家地域において県道沿いの高木となった杉を伐採し、倒木被害の危険性がなくなり、明るく見通しが良くなった様子です。道際まで迫る杉の高木が無くなり、台風による道路や架線への被害を減らすことが出来ました。

道際まで迫る杉の高木
台風_道路への倒木被害
道路沿いの杉の高木を伐採
(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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木材市況ダイジェスト 2026.6

森林整備やこれからの山づくりの参考にご覧ください。

 2025年12月~2026年5月の木材出荷量および内訳は下記のとおりです。中東情勢の影響で素材生産や建築現場にも影響が出始めています。今後も各方面の情報を収集し、事業が停滞しないよう努力を続けてまいります。
 さて、4月22日に竣工した伊香立市民センターは、当組合とグループ会社「ITOGEN」が連携して木材を出荷した初の大型物件です。主に杉構造材(梁桁)4~8m・末口径18cmから40cmの原木、約300㎥を高島市内各地域から確保し納めました。特に7mの大径材は条件であるヤング係数検査の基準を満たす材の確保に苦労しましたが、幾度も各地域の現場を見回り、木を見極めることで無事クリアできました。「川上」と「川下」の顔が見える信頼関係を築いてきたからこそ、実現できたプロジェクトでした。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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育児休業を取得しました

森林施業係 野﨑将司

 育休制度を利用し、約1年間休業しました。毎日、洗濯や掃除、子守りに追われ、家事に終わりはないと感じました。一方で、子どもの成長過程にじっくり関われたことはとてもうれしいです。
 復帰後は、間伐や保育業務を担っています。新しく加わったメンバーとともに、気持ちを新たにして、仕事に取り組んでいます。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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Vol.9 職員の横顔

森林整備課森林施業係 主任 来見 嘉卓

 森林施業係の来見です。山での森林整備や木材販売の補助を担当する一方、休日には琵琶湖で漁船を操っています。琵琶湖は少し沖へでると一気に水深60mを超える場所もあり、変化に富んだ豊かな湖です。風の無い日は穏やかで鏡のような美しさを見せる一方、風が吹けば白波が立つ厳しい表情を見せます。山も湖も、空や風、光が発する自然の変化のシグナルを敏感に感じ取り、判断する実践型の思考力が求められる点で共通しています。日々自然と向き合う中で鍛えられる感覚は、仕事にも生きています。
 普段の仕事のフィールドである高島の山並みを湖上から眺める風景はおすすめです。

(組合だより「森と、杣と。」第33号掲載)

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